おはようございます~♪(*´∇`)ノ


日差しがすこぶる気持ちよく、春を感じるんですが実際のところ外がどうなのか。笑
今日はちょりと二人で自由が丘デートしてきます♡
そんなことができるお年頃になりました。あぁぁー♡(壊)


今日もいってみょっ♪

先週の火曜日2月21日に行われたイベントとご紹介したレシピのお話です。
大好評でした!!(うれしい)


【今日のレシピ】
 しそ巻
しそ巻き_GIAHSイベント
こちらはなんでしょう。(´∀`*)ウフフ

出会いは昨年夏。
佐渡で健康推進員の方々から郷土料理を教えていただいたときにいただいたうちの一品です。
Sado Report 2016佐渡 郷土料理学習・生き物調査

初めていただく食感でした。
大葉にはない、みそ料理にこんな食感や味のものがあったかな、と。
いただいた瞬間、正体を分析。
このもちっとした食感は片栗粉かな・・・?

なんと正解でした!

参考にさせていただいたのは佐渡の郷土料理が季節別に掲載されているこちら。
どこの地域の郷土料理なのかもしっかりと掲載されてて見ててとても面白い本です。
何よりもすごいのが、分厚い一冊の中にぎっしりと郷土料理がつまっていること。
こんなにも多くの料理があるでしょうか。
それを今でも大事にし、継承する土地があるでしょうか。
「圧巻」というのが適切な言葉でしょうかね・・・。
佐渡が好きなだけにとても愛しい一冊になりました。^^
◆ さどごはん


しそ巻き_GIAHSイベント2
愛してやまない我が家のお米 「朱鷺と暮らす郷」 に合うごはんのお供。

しそ巻一本でトキ米2口、3口。
しそ巻き食べるとトキ米を口に運びたくなる。
そんなしそ巻です。笑

さどごはんを参考にさせていただき、
昨年夏に実際いただいたしそ巻と私の味覚を融合しました。

しそ巻は作り置きにもおすすめ。
出来立ては大葉がカリっとしててそれはそれでとてもとてもとてもおいしいのですが、
時間がたって、香ばしさが落ち着いたときもおいしいのです。
お弁当の隙間おかずに。お弁当のごはんにちょいのせに。




しそ巻(佐渡郷土料理)

□■□ 材料 □■□ 作りやすい分量 調理時間:10分

みそ(佐渡産とき味噌) 50g
砂糖 30g
みりん 大さじ1・1/2
片栗粉 大さじ1
白ごま 大さじ1/2
大葉 10~12枚
油 適量

□■□ 作り方 □■□

1.小さめのフライパンに「佐渡産とき味噌」、砂糖、みりん、片栗粉、白ごまを入れて中火にかける。とろみがついてきたら弱火にしてねっとりとするまで火を入れる。
2.大葉の裏側に【1】をぬり、巻く。
3.フライパンに薄く油をしき、【2】を並べてほんのり色づくまで焼く。

【POINT】
朱鷺と暮らす郷のお供に、お酒のおともに、常備菜(作り置き)にもおすすめです。


しそ巻き_GIAHSイベント3
佐渡の大豆、佐渡産コシヒカリの米麹、天然塩で作られた『とき味噌』。

"ゆきつばき会"の方たちが原料栽培、調達から製造までされた手づくりみそです。
麹の量を多めにして9ヶ月以上の発酵と熟成をされたものです。
と~っても美味しくて!!
◆ ゆきつばき会 手づくり味噌「とき味噌」

みそは正直お値段もピンからキリまであり、
原料も微妙な違いがあったりで何を買ったらいいのか、
何にこだわったらいいのかわからなくなってしまいますよね。
甘さや塩加減の好みもあるし。

そんな中で私が辿り着いた答えは、
一度味わってみないとわからない。笑
( ゚,_ゝ゚)ップ

実は、お米と一緒なのです。
味見をする機会がなかなかない。しかも量が多い。
はて、どうしたものかと。
もじもじ迷うくらいなら味わってみたほうが話は早いのです。

しそ巻き_GIAHSイベント4
両津港でも、佐渡物産展でもおいてる佐渡のお土産の一品。
竹皮(風な紙w)に包まれたしそみそ・ふきみそ・ゆずみそ。

しそ巻き_GIAHSイベント5
こちらもインスパイア受けた一つなんです。
大葉で巻いた郷土料理も、現地で売られてる加工味噌も、
どちらも作ってみました。(※写真は売り物です、笑)

今回は郷土料理バージョンをチョイス。
なぜかといえば、これから長々と(予告)お話させてもらう
世界農業遺産(GIAHS:ジアス)

と深く関わりのあるものだからです。


さて!
世界の農業遺産(GIAHS)のお話させていただきますよー!
(^O^)/


お時間のあるときでもいいので、ご一読いただけると嬉しいです!!!


◆過去のGIAHSレポート
2013年 世界農業遺産(GIAHS) 前編 / 後編 



食器 世界農業遺産(GIAHS:ジアス)
佐渡201505-13

世界農業遺産(GIAHS:ジアス)

Globally(世界的に)
Important(需要な)
Agricultural(農業の)
Heritage(資産)
Systems(システム)

自然と共生する農林水産業を育み、
豊かな生態系や美しい景観、伝統文化や芸能などがの残され、継承されている
世界的にも重要な地域をFAO(国連食糧農業機関)が認定し、次世代に継承していくことを目指します。

2017年1月現在 世界で16ヵ国37サイトが認定されていて、
アジアは全体の77%になってます。
日本では8地域が認定され、今でもその取り組みが継承されてます。

佐渡観光161002-55
お堅い取り組みのように、規模が大きすぎるように思えてしまうかと思いがちですが、
FAO、国、県、市町村、生産者をはじめ、
消費者、企業、料理家などが守り、支えていくことが大事なことになります。

大地の恵みをありがたく毎日いただくことも一つの支えになっています。

里山・里海・里川
農林水産業の価値や魅力を私たちが共感し、
それぞれの役割で考えようという取り組みです。

FAOが認定するGIAHSは、継承することは大事なのですが、
次世代に合わせて、現在に合わせて進化することも知恵の遺産としてます。
未来志向であり、昔からの知恵を守りつつ、現代と融合させ、未来のかけ橋となります。


日本の認定地域は8か所。
・佐渡市
・能登地域
・長良川上中流域
・掛川市・菊川市・島田市・牧之原市・川根本町
・みなべ・田辺地域
・国東半島宇佐地域
・阿蘇地域
・高千穂合・椎葉山地域

簡単ではありますが、
一つずつ探ってみましょうか。^^

(終わりではない)←笑


食器 佐渡市(新潟県) 2011年認定
岩首棚田2
トキと共生する佐渡の里山

何度も熱く語らせてもらってる佐渡のお話なんですが、
何度話してもいい。(聞いてもいいって言って)

佐渡金銀山の発展によって形成され、
自然と共生した農業が保全・継承されてます。
トキを育むために江やビオトープ、ふゆみずたんぼなどの生物多様性の保全を重視して、
「生きものを育む農法」に取り組んでます。
「食」と「命」を育む農業システム。それでいて景観も大事にしてます。
圧巻の棚田です!(岩首昇竜棚田)
佐渡の伝統文化・芸能の鬼太鼓も継承されてます。

トキと共生する佐渡の里山で育まれたお米
佐渡市認証米コシヒカリ 「朱鷺と暮らす郷」
1.「生きものを育む農法」により栽培されたもの
2.生きもの調査を年二回実施していること
3.農薬・化学肥料5割以上削減で栽培されたもの
4.栽培者がエコファーマーの認定(新潟県より)受けていること
5.佐渡で栽培されたお米であること

これらの条件をクリアできたものが認証され、
「朱鷺と暮らす郷」として私たちの手に届けられます。

(もっと語りたいけどこの辺で←笑)



食器 能登地域(石川県) 2011年認定 能登の里山里海
 
モザイク状に広がる独自の土地を利用して、
稲のはざ干し(天日干し)、海女漁など伝統的な農林漁法が今でも継承されてます。
2,000を超えるため池が点在し、傾斜地には棚田の優れた景観が多く見られます。
白壁黒瓦の民家などもあり、昔の風情はそのままに。
絶滅が危惧されている希少な生きものや渡り鳥など、豊かな生物多様性も健在です。

能登の七尾湾で水揚げされる 「能登なまこ」 。
高級珍味とされる「このわた(なまこの超の塩漬け)」や「くちこ(なまこの卵巣の塩漬け)」、干しくちこ、金ん子(乾燥なまこ)、なまこ美人(なまこ石鹸)など多くのなまこ製品が作られてます。


食器 長良川上中流域(岐阜県) 2015年認定 清流長良川の鮎

岐阜県は海抜0mの平野から3,000mを超える飛騨山脈まで、多様な地形の地域です。
里川とは、人が適正に管理することで資源を保全し、清流が保たれている河川のこと。
特別天然記念物のオオサンショウウオや天然記念物のネコギギなど多様な生物が生息してます。
1300年前から続く伝統漁法「鵜飼漁」は今でも継承されてます。

川と海を往来する年魚 「鮎」 
春は海から川へ流れをさかのぼる遡上をし、
夏は成長して成熟、秋は川底に産卵し、冬はふ化した稚魚は海へ流下。
秋に「やな」と呼ばれる仕掛けをして鮎を捕ります。
郡上(ぐじょう)鮎は、姿・香り・味が全国的に認められるブランドになってます。


食器 掛川市・菊川市・島田市・牧之原市・川根本町(静岡県) 2013年認定 静岡の茶草場農法

茶園に有機物として投入するササやススキなどの草を刈り取るための半自然草地を「茶草場」といい、
秋から冬にかけて刈り取った草を乾燥させ、裁断して粉砕し、茶園にまく伝統的な「茶草場農法」が今でも継承されてます。草を茶園にまくことで土壌の保湿、保温になり、微生物の繁殖を促し、より高品質なお茶が育ちます。
草を刈り取ることで地表近くにも日があたり、希少な生物が多く生息する環境が守られてます。

金色透明の水色の「川根の煎茶」 。
宇治茶、狭山茶とともに日本三大銘茶。
抹茶は本来、覆い下で栽培された生葉を揉まずに乾燥した碾茶(てんちゃ)を茶臼で引いて微粉状に製造したもの。現在は茶臼以外の方法でも抹茶といえるものがありますが、川根抹茶は本来の製造で作れてます。
「KAEANE 抹茶」
1.GIAHSの茶草場農法で栽培されたもの
2.オーガニック(農薬や化学肥料は一切使用しない)
3.山の香り(ハイランドフレーバー)
4.茶を挽く再、やわらかいため分散性に優れる


食器 みなべ・田辺地域(和歌山県) 2015年認定 みなべ・田辺の梅システム

昔から継承される「薪炭林(しんたんりん)を残すため、山全体を梅林にしない」という取り組みが守られてます。
紀州備長炭の原材料のウバメガシやカシを択伐(たくばつ)することで土砂崩れなど山が荒れるのを防ぎます。
里山の雑木林で定期的に人に手を入れることで管理・維持されてます。
降った雨が森林の土壌に貯留して水源を保つ機能「水源涵養(すいげんかんよう)」。河川の水量や流量の調節に大きな役割をしてます。
日本の野山に生息するニホンミツバチ。自然林での生息数が減り、梅を育てるための種として存続が危ぶまれてますが、みなべ・田辺の梅システムでは共生関係が保持されてます。

和歌山県みなべ待ちで選抜・育成された 「南高梅(なんこううめ)」 。
皮が薄く果肉が多く、柔らかいのが特徴。梅干し用の最高級品種として名高いです。


食器 国東半島宇佐地域(大分県) 2013年認定 クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐地域の農林水産循環

九州北東部・瀬戸内海の南端にあり、突き出した丸い国東半島(くにさきはんとう)。
4市1町1村で構成され、降水量が少なく、雨水が浸透しやすい火山性の土壌が広がります。
古くから水の確保が困難だった地域でもあります。
先人たちは水の確保のため小規模なため池を連携されて水量を確保する技術をつくり、現在でも国東市綱井(つない)地域では6つのため池を連携させたシステムが継承されてます。
しいたけの成長に必要な栄養源が供給できるクヌギを利用した伝統的な原木しいたけの栽培がさかん。
クヌギ林は伐採と再生を繰り返し、森林の新陳代謝が活性化され、水源涵養の機能にも大きな役割を担ってます。
保水マットのような膨軟な保水層が形成されてます。
植林されたクヌギ林は適正な管理のもと、約15年の年月を経て原木しいたけの栽培に適したサイズになります。

「大分県しいたけマーク」
1.大分県で生産
2.栽培過程で一切農薬を使用しない
安心・安全。
トレーサビリティシステムを導入。
(生産段階から消費者、廃棄段階まで追跡可能な仕組み)


食器 阿蘇地域(熊本県) 2013年認定 阿蘇の草原と維持と持続的な農業

世界最大級のカルデラに22,000ヘクタールの大草原が広がる阿蘇地域。
多くの動植物が生育・生息してます。四季を通して人の手入れをして草資源を活用してます。
春を迎える2月後半から4月にかけて低木を除去して「野焼き」をし、初夏になるとススキなどを再び繁茂させ、野焼きのあと、野草が伸び始める4月から霜の降りる11月ごろまで放牧します。初秋になると採草地では冬の貯蔵飼料を得るために干し草刈り。刈った草は1~2日天日干しをして「草小積み」と呼ばれる形に積み上げて保存されます。
高地冷涼な地域で火山土壌でもあり、生産性も悪いため、長年にわたり品種改良がされてきました。

褐毛(あかげ)和種 「あか牛」 
現在繁殖雌牛(母牛)の約1/4が阿蘇で飼育され、肉用子牛の供給地帯となってます。


食器 高千穂郷・椎葉山地域(宮崎県) 2015年認定 高千穂郷・椎葉山地域の山間地農林業複合システム

険しい山々に囲まれ、古来、高千穂郷(たかちほごう)・椎葉山(しいばやま)と呼称された山間地。
厳しい環境下で昔から人々は森林化恵みを巧みに利用した複合的な農林業システムが築き上げられました。
縄文時代から農業を色濃く残した「焼畑」。
1950年ごろまでは日本各地で行われていました。焼く場所を毎年移し、4年程度で穀類を栽培した後、休閑期を設け、森林を再生させる循環型農業。
椎葉山は日本でも唯一継続されている貴重な地域です。

諸塚村(もろつかむら)には日本初となる森林認証が取得され、全国有数の木材産地となってます。
スギ等の針葉樹林、シイタケ原料となる落葉広葉樹林、常緑の照葉樹林がパッチワーク状に広がる特徴的な森林景観は 「モザイク林」 と呼ばれます。

きんかん「たまたま」
食物繊維はミカンの5倍ともいわれ、免疫力アップや風邪予防にも効果的なきんかん。



以上
全8地域を短めにご紹介したつもりですが・・・


(あ、長いよね?)
(でもさ、8地域だもん)


食器 世界農業遺産(GIAHS:ジアス)イベント カイハウス
世界農業遺産GIAHSイベント170221

GIAHS認定 全8地域が集合した珍しい貴重な機会のイベントでした。
場所はお馴染みのカイハウスさん!

私は佐渡の担当です!
トキ米の担当です!!(知ってるって?)


いつもは朱鷺と暮らす郷と佐渡をつなぐ。
そこを踏まえて料理を考えてますが、
今回はもうひとつ踏み込むところがありますね。


世界農業遺産(GIAHS:ジアス) とつなぐ!


GIAHSは「継承」というキーワードが何度も出てきます。
切り離せない昔から引き継がれていること。

郷土料理も実はそうで、
先人の知恵と土地、季節が継承されるものです。

で、
佐渡の郷土料理の「しそ巻」 にしたんです。^^


世界農業遺産GIAHSイベント170221-4
今回のイベントで料理考案は8名の料理家さん。

2017-02-21 096
それぞれ地域食材と料理をつなぐ思いを伝えたり、
いらしてくださった方々に味わっていただいたり、

2017-02-21 095
川越の素敵なお米屋さん「金子商店」さんと一緒に振る舞ったり。笑
◆ 金子商店

2017-02-21 098
産地のみなさんもですが、料理家さんも大集結し、
世界的にも大きな取り組み、忘れてはならない取り組み
世界農業遺産(GIAHS:ジアス) が一人でも多くの方に共感していただける役目をさせていただきました。

できたかな?
届いたかな?

こうしてブログで綴る間にも、
朱鷺と暮らす郷だけでなく、このGIAHSという、
次世代につなぐ大事な取り組みが、ちらっとでも頭に残ってくれればいいなと思いました。

私はとても感銘をうけ、
全地域を掘り下げるほどはまってしまい、
楽しく書いてしまったんですが。笑




目の前に、まだ残る日本の素晴らしい景観を広げられることができたでしょうか。 




みなさんよい土曜日を~~!☆
今日もありがとうございます♪

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